生殖における「卵子」と「精子」の運動が示すとおり、「生まれる」という事は「選ばれる」という事だ。そして「選ばれる者」は常にそのぶつかり合う競争でさえ、彼らを取り囲む者達によって守られ、後方から押し上げられているにすぎない。このわたしに吸い寄せられる者たち!!それはわたしを「天国の時」へ押し上げるために存在しているッ!
人が敗北する原因は「恥」のためだ。ひとは「恥」のために死ぬ。あのときああすればよかったとか、なぜ自分はあんなことをしてしまったのかと後悔する「恥」のために人は弱りはて敗北していく。看守の無線機に気づかなかったのはミスなんかではない。これは試練なのだ。このことを勝利のために変えればよいのだ。