この英霊サマは、よりにもよって 戦場が地獄よりもましなものだと思ってる。 冗談じゃない、あれは、正真正銘の地獄だ。 戦場に希望なんてない。あるのは掛け値無しの絶望だけ。 敗者の痛みの上にしか成り立たない。 勝利という名の罪過(ざいか)だけだ。 なのに人類は、その真実に気付かない。 いつの時代も、勇猛果敢な英雄サマが、 華やかな武勇談で人の目をくらませ 血を流すことの邪悪さを認めようとしないからだ。 人間の本質は石器時代から一歩も前に進んじゃいない。
もしも魚が絵を描いたとしよう。何を考えているのかはわからなくても、絵を描く動物は殺しにくくなる。「感情があるのではないか」直感的に、僕たちはそう考えるはずだ。表現する、ということにはそれくらいの価値がある。
多数決において絶対にしてはいけないことが2つある。相談と挙手。5人が意見を出し合い、最終的な結論を導く相談という方法はとても合理的かつ理想的に思える。しかし、残り60時間という限られた状態で、もしも意見が決定的に真っ二つに分かれたら!?相談とはたっぷり時間があってはじめて有効な手段なのだ。挙手による多数決は最大の愚行!!匿名性が失われ、自分に反対する者が誰かは分かるのに、少数派には反論さえ許されない最悪のシステム!!もしも常に特定の人物と意見が対立し、常に片方だけが意志を抹殺されたら…それが続けば必ず集団は決裂する!!
おまえもホラーというものが解っていない。人を恐怖させる物の条件は三つ必要だって知っているか?一つ、怪物は言葉を喋ってはならない。二つ、怪物は正体不明でなければいけない。三つ怪物は、不死身でなければ意味がない