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どれほど触れようとも。隔てられた僕らは、決して交わらない。でも―伝わる。それで―十分じゃないか。
ひととひとの距離は絶対的に遠い。隣にいたって。海を隔てていたって。それは同じことだ。僕たちの心は、きっと遠いままだ。それでも僕は、手を伸ばす。手を伸ばして、それを繋いでくれるということ。それすらも、当然のことじゃない。
僕は守る。一人になっても守りつづける
『誰も見向きもしなかった』少女に、僕が・・・救いの手を差し伸べてあげればいい。そういう話に、すればいい。悲しいことなんて、本当はなくしてしまえればいい。なくならないなら・・・僕が救いになればいいんだ。
『青い』空なんて、本当はどこにもないことを僕は知っている。透明の連なりが『青』を生み出す。ない、ものに僕は心を動かされるんだ。
悪意だって世界にはあるかもしれない。善意だけじゃないかもしれない。でも、なんとか耐えられるのは、繋いだ手の温もりがあったからだ。
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