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2010年3月28日 2:37 AM #62112016年8月3日 4:59 PM #22955
――嵐の向こうにあるものを 訊ねてみたいと思ったけれど ――それが どんなに 覚悟の無い問いであったかは あの横顔を見た時 突き刺さるように解かった そして 自分がまだ 嵐の中に入ってさえもなかった事も…
2016年8月4日 5:34 PM #22956―――この家の子なら 棋士を目指す人間なら その美しい駒の持つ価値が 意味が 父の胸の内が 解らないはずが無かった・・・・・・ 解らないはずが無かった 義姉が 義弟が その時どんなに傷ついたかも・・・・・・
2016年8月5日 7:05 PM #22957「いつでもおいで」って言ってくれたけど ホントかな… なんだか 「おいで」と言ってもらえた場所ができただけで…… そのコトバだけで うれしくて おなかがいっぱいで もう 充分な気がした
2016年8月6日 8:14 PM #22958「これで逃げてないことになるのかな」 「逃げてないフリだったらどうしよう・・・」 あの時 思ったんだ あんな風に身ひとつでみんなの中に溶け込めたら どんなに・・・ どんなに・・・ どんなにうれしいだろう・・・って
2016年8月7日 9:14 PM #22959「じゃあまたね」 という言葉に 「うん」 と言いかけて口をつぐんだ あの日 ひきさかれるような思いで あの家を出たのに 姉も僕も ――こうして 何も変わらないまま 変えられないまま ・・・姉弟にも 他人にもなりきれないまま・・・・・・
2016年8月8日 9:36 PM #22960「期待」という言葉に 背中を押されるように 島田さんはゆっくりと 語り出した 一言 一言 絞り出すように・・・・・・・・・
2016年8月9日 10:14 PM #22961「正しく戦った」とさっきの人たちは言ってたけど 自分の読みの弱さ(問題)を克服せずに 他人に背負わせる事を「正しい」と言うのなら 僕の答えは ―ただ一つ ふざけるな
2016年8月10日 10:43 PM #22962「続けられないよ」 そのくらい「悪い」よ これ まず感じたのは 衝撃 ――そして 次に襲ってきたのは 嵐のような 「恥ずかしさ」だった
2016年8月11日 11:44 PM #22963「負けました」 そうつぶやくと彼は マンガみたいな大粒の涙を ボロボロとこぼし始めた 僕はそれをセミの声とデパートのBGMの中でただ黙って見つめていた 多分…この先 何十年も向き合うかもしれない その顔を
2016年8月12日 12:59 AM #22964・・・・・・ モモちゃん 僕ね 今度どうしても負けたくない試合があるんだ だから おうちに帰って勉強しないといけないんだ どれだけがんばったかを相手にも自分にも見せるテストなんだ
2016年8月13日 2:20 AM #22965・・・ひなちゃん 僕勝つから 絶対 勝ってくるから 僕は絶対に勝って帰ってくるから おなか痛くなくなったら みんなで甘味屋さんに行こう 好きなものみんな 全部のせていいから
2016年8月14日 3:43 AM #22966あの時 僕が助けてもらったんだと思いました ひなちゃんはぼくの恩人だと・・・ ――だから ひなちゃんをこんな「勇気のある子」に育ててくれた あかりさんも 僕にとっては恩人なんです
2016年8月15日 4:27 AM #22967あの時はただ為す術なく殴られるばかりで ひとつの傷も返せなかったけど・・・ 盤上までただ殴られてる訳には いかないんだよ
2016年8月16日 5:47 AM #22968うながされるまま 混乱したアタマで必死に 次の一手を探して 探して・・・ ――そして気付いた なめてかかられていた事も そして今になって僕がそれに気付いてうろたえている事も この人は 全部 全部見透かした上で こうして静かに座っているのだという事
2016年8月17日 6:26 AM #22969その瞬間 僕は 自分の思い上がりを恥じた 目の前の人間がこんなに汗まみれで フラフラになってまで ここに座っているのは 「勝ちたいから」なのだ ――それはもう どうしようもなく 僕と同じに……
2016年8月18日 7:02 AM #22970でも あの日ひなちゃんは「恐い」って言いながらも 「後悔しない」「間違ってない」って言い切ったんです まるで自分に言いきかせるみたいに あの時 僕が助けてもらったんだと思いました
2016年8月19日 7:21 AM #22971プロになるということは 止まらない列車に 飛び乗るようなものだ もう二度と降りる事はできない ――負けて転がり堕ちるまでは…… この小さな宇宙(将棋会館)の中で気が遠くなる程の勝ったり負けたりを繰り返すのだ 「負けたくない」と喘ぎながら……
2016年8月20日 8:40 AM #22972ボクはあかりさんになんとなくさからえない…… 最初に一番みっともない所を 全部見られてしまったから ――もう とりつくろえないのだ……
2016年8月21日 9:36 AM #22973ほんとはうすうす気づいてた いつも側を離れない花岡さん 美しく彩られた色のうすい弁当 いつもバッグの中に見えていたたくさんの薬 ほんとはずっと・・・ 訊けなかった・・・ 二海堂が訊かれるのを嫌がってた事ぐらい 子供の頃から解ってた・・・
2016年8月22日 10:56 AM #22974一手一手 まるで 素手で殴っているような感触がした―― 殴った肌の あたたかさまで 生々しく残ってる気がする 父さん……
2016年8月23日 2:25 AM #22975ああ・・・嫌だ たまらなく嫌だ この べったりとはりつくような義姉のもの言いが なにより こんな毒をはらんだ言葉ですら 聴いていたいと思う自分が
2016年8月23日 11:55 AM #22976甘くない 甘くない 現実は甘くなんかない だからって諦めるわけにはいかないんだ 今までだってそうだった これからだってもちろん そして何より今は 彼女(ひなちゃん)の為に…!!
2016年8月24日 3:16 AM #22977ああ…… ぼくだ この鳥は ボクだ 家を出よう 一刻も早く 出なければ… 僕が あの家の人たちを 父さんを 喰いつくす前に…
2016年8月24日 1:16 PM #22978強くなっている… じわじわと でもゆるがずに攻めて来る ダメだ 受けてばかりでは ラチがあかない!! 流れを変える!!!
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