境界は不確かだ。定めるのは自分だというのに、決めるのは外側になっている。なら初めから境界なんて存在しない。世界は全て空っぽの境界でしきられている。だから、異常と正常を隔てる壁なんて社会にはない。───隔たりを作るのはあくまでも私達だ。
なにもかもを受け入れるのなら 傷はつかない。 自分に合わない事も。 自分が嫌いな事も。 自分が認められない事も。 反発せずに受け入れてしまえば 傷はつかない。 なにもかもをはねのけるのなら 傷つくしかない。 自分に合ってる事も。 自分が好きな事も。 自分が認められる事も。 同意せずにはねのけてしまえば 傷つくしかない。 ふたつの心はガランドウ 肯定と否定の両端しかないもの。 その中に、なにもないもの。 その中に、私がいるもの。