―僕の時はどうだったっけ 泣きやんだのはいつだっけ 落ちついたのは どれくらいたってだっけ… へんなんだ 思い出せない ずっとぼんやりしている… あの日から ぼんやりしたまま 他にする事が見つからなくて 見つからなくて
―表情が険しい… 胃はまだ痛み続けているのだろうか どうすれば良かったんだ 練習を断って無理やりにでも休ませた方が良かったのだろうか… 悔やんでも 戦いの幕は切って落とされてしまった ―あとはもう誰も手を差しのべる事はできない
僕は――― 僕はずっと 消えてしまったホントの僕の家族の事 泣いても仕方ないからあきらめて 悲しいから考えないようにして 頭から追い出して 追い出して 追い出して… ――でも…… 本当にそれでよかったんだろうか…