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修ちゃんの人生を 私にください ごめんね 返せるかもわかんないのに こんな事 言って でも でも… 私 描きたいの ずっと だから 一緒にいて 最後の最後まで
「好きなものを」「楽しんで」という言葉は美しい ――でも その 何と むずかしい事か………
帰って来て欲しくない やりたい事 全部やってみれるまでがんばるのがいいと思う
口にしてはだめ ずっと一緒に戦ってくださいとは… 彼には彼の人生がある 私には 私には それを奪う権利はない
大好きな人の大事な人生を変えてまで 選ばなければいけない道って何? 私はそれとひきかえに 修ちゃんに 一体何をあげられるんだろう
やってみたい事がたくさんある 創ってみたい物が果てしなく散らばっている 新しい箱を開くたび たくさんの「?」が飛びだしてくる 私はそのひとつひとつ つかまえて格闘し 味をたしかめて飲み下し 名前をつけて あるべき場所に還していく そのくり返し そのためのぼう大な時間 この箱を全部開けたい ――でも全部開けるには人間の一生は短すぎる 人生が400年あればいいのにと仕方のない事を考えてしまう 人ひとりの人生では開ける箱の数に限界がある ――でも 一緒に戦ってくれる人がいれば…
・・・ああ そうか この紙とえんぴつが いつも一緒にいてくれたから平気だったんだ この「絵を描く」ということだけが 「私」を「守り」「生きさせて」くれてたんだ
治らなくても 何も残せなかったとしても いいの わかったの 描きたいの これ以外の人生は私にはないの
そうだ 修ちゃんは きっと 私の雨だ 一緒にいると 深く 息ができて 草や木みたいに ぐんぐんのびてゆけそうな気がする いつも困ったような顔でやさしく笑う 私のだいじな だいじなひと
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