とにかく兄さんはすごい人だった。剣の腕も、人としての魅力も。でもどうして、才能のある人というのは、こう短命なんだろうね。おかげで、周りの人たちは僕に対しフィンレイの弟でなく、フィンレイになる事を期待し始めた。だから僕も努力したんだ……/……でも、お兄さんにはなれなかった……/そんな事当たり前なんだよ。随分と時間をムダにしたな。/本当ですよ。あなたは、あなたなんですから。/うれしいな、その言葉。ありがとう。 (アシュレイ・ダグ/スタン・エルロン)