あのおじさん、寂しい人なのよ。長い間連れ添った奥さんを急に亡くされてね。その辛さに耐えられないでいるのね。だから、本当は怖い人じゃないのよ。ああいうことってね、病院ではよくあるの。でも、もし私に当たり散らすことで少しでも樋口さんの気持ちが救われるなら、それも仕事のうちかなって思ってる。