七年間、俺はずっとあの屋敷の中で暮らしてきた。人形みたいに護られて、何もすることがなくて。空を飛ぶ鳥を見て、いつも思ってた。俺もいつかは広い世界に――塀の向こうに飛び立つんだって。俺の人生はこの鳥かごの中にはない。本当の人生は、外の世界に出た瞬間から始まるんだって。