紫龍よ。 聖闘士はユズリハの心を持たねばならん。 このユズリハの樹は、新しい葉っぱが生える前に、古い葉っぱが全て落ちる。その心じゃ。 アテナと地上を守る聖闘士は代を重ねるごとに強くなっていかねばならん。 新しい葉を育てるために古い葉は散る。 それがユズリハの心なのじゃ。
聖闘士たる者、まだ見ぬ未来のために生きねばならん。 例えば、ワシの教えを受けたお前は、いずれワシより強くなる。 だが、お前の教えを受けた弟子は、お前より強くなるかもしれん。 その弟子はさらに強くなり、これを繰り返していけば、いつかは聖闘士の目指す、究極の領域に達する者も現れよう。