人間は神と動物 その両方に足を掛けた存在という考えがある とはいえ その重心のほとんどは動物ガワ 食欲 性欲 群れのボスになろうとする権力欲 みな 生き物として存在するためより高い位置で存在するための欲求だ その欲求は圧倒的かつ強烈で 人間はもう100%それだけで動いているように見えるがしかし 小さいが確かにあるのだ もう一方からの声 生き物としての原則さえ超越した ある欲求 ただただ目の前の 目の前の人間を救いたいという欲求
捕まってしまった ギャンブルという魔物のその粘ついた触手に 捕まってしまった その手は焼けるように熱く 粘ついた触手が幾重にも手に絡みつき 容易には離れない それどころか しばらくすると 皮膚と同化さえ始めるのだ つまり 本人は自分で考え行動してるつもりだが 実はもうすっかり魔物に操られていて 狂操 破滅へと突っ走る>この「何物か」こそ ギャンブルという魔物から一人ひとりの心中へ放たれた熱く粘ついた触手 執着 !