ユーリは簡単に人を斬るような人間じゃない…… でも、本当にやらなければならないなら例え僕でも斬るだろうね 例え、そのことで自分が深く傷つこうとも その傷を一生、飲み込んで生きることを覚悟しているんだと思う ユーリは、そういう強さを持っている
僕はずっと善悪の明確な境目を探していたんだ。法律が万全でないと知って以来ね でも、今回の一連の事件で、そんなものはないんだってようやく分かった 結局、その都度全力で悩むしかない。多分、辛い道なんだろうけど、僕はもう逃げない そういう覚悟を決めたのさ
ずっと考えていた。 法とはなにか、罪とはなにか。良いものと悪いものの境は、どこにあるのかと。 さんざん考えて、出てきたのは、はっきりした線引きはできない、という分かりきった答えだけだ。 法が必要だという思いは今でも変わらない。 それでも君を悪だと呼ぶ気にはなれない。