たとえば雨。霧のように降りしきる放課後。たとえば夕暮れ。燃えるような教室の景色。たとえば雪。初めてあった白い夜と、黒いかさ。きみがいて、わらっているだけで、幸せだった。安心できて、不安なのに。きみがいて、あるいているだけで、嬉しかった。一緒にいれて、一緒じゃないのに。ほんのひととき。その木漏れ日が暖かそうで立ち止まっただけ。けれど、いつか同じ場所に居られるよときみはわらった。……その言葉を、ずっと、誰かに言ってほしかった。―それはほんとうに夢のような日々の名残。
俺は金が好きだ。なぜかと言えば、金は全ての代わりになるからだ。物も買える、命も買える、人も買える、人も買える、心も買える、幸せも買える、夢も買える。とても大切なもので、そしてその上で、かけがえのないものではないから好きだ。
わたしはこれから眠り続けるけど、その間に志貴の夢を見る。貴方と過ごした時間はすごく楽しかった。だから、その時の夢をずっと見るのなんの意味もないけど、それはきっと、きっとすごく楽しいよ。だからね、志貴。わたしは幸せだよ。志貴はちゃんとわたしに幸せをくれたんだから
金がありゃオレの友達は死ななかった!!……決して治らない病気じゃなかった!!問題は法外な手術代さ!! オレは単純だからな 医者になろうと思ったぜ。友達(ダチ)と同じ病気の子供を治して”金なんかいらねェ”ってそのコの親に言ってやるのが オレの夢だった。
私は目が見えないんです この目が見えるようになったら どんなに素晴らしいことか 神の力で、この目を癒してほしい 人間の力で出来ない事を神に願うのは いけないことでしょうか? もし全能の神を否定する人間がいたら 私はその者たちを一生、恨むことでしょう (盲目の女性)