おれは前におまえに会った時心の奥底までおまえの恐怖の呪縛と巨大な悪に屈服した。あの時おれは「負け犬」としての人生をあゆみはじめたわけだ。死よりも恐ろしいぜ!てめーに利用されることへの欲求だけの人生なんてな。だが今・・・恐怖はこれっぽっちも感じない。オレに有るのは闘志だけだ。ジョースターさんたちに会い、この45日あまりの旅と仲間の死がオレの中からおまえの恐れを吹き飛ばした
思い返せば旅の間はずっと「祈り」続けこの馬による大陸横断レースは「祈り」の旅でもあったのだ 明日の天気を「祈り」 朝起きたら目の前の大地に道があることを「祈る」 眠る場所と食料がある事を「祈り」たき火に火がつく事を「祈る」このあたりまえの事をくり返しながら友と馬の無事を「祈る」そして一つ一つの河を渡る