頂点を目指して駆け上っているときは、組も自由で放埓な任侠集団でいいだろう。その自由さは、ある種の勢いを生み、その勢いは強みにもなる。 自由に、思いのままに、か。だが、これからはそうもいかんのだろうな だが一度頂点に立ってしまえばそれは、狙う立場から狙われる立場になるということだ。火の粉は、これまで以上に振りかかってくるはずだ。 あるいは搦め手から誘惑してくる輩もいるやもしれん。