思い返せば旅の間はずっと「祈り」続けこの馬による大陸横断レースは「祈り」の旅でもあったのだ 明日の天気を「祈り」 朝起きたら目の前の大地に道があることを「祈る」 眠る場所と食料がある事を「祈り」たき火に火がつく事を「祈る」このあたりまえの事をくり返しながら友と馬の無事を「祈る」そして一つ一つの河を渡る
「助け」が必要だ。ともに来るものがいるのなら、この階段を降り、ボートに乗ってくれ。ただし、オレはおまえたちについて来いと「命令」はしない、いっしょに来てくれと「願う」こともしない。オレが勝手にやったことだからな。だから、オレに義理なんぞを感じる必要もない