ワシにはお前がワシの将棋人生に幕を引きにきた死神のようにしか思えんかった ただただ恐ろしくて またそう思うおのれが情けなった しかし あの対局室で正座するお前を見た瞬間――思った 何と若く美しい死神なのであろうかと