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ただ託された幾百ものたすきに からめとられそうになる夜があるだけで
ならば俺は?俺はたとえるなら何であったんだろう そうだなわからねぇな たとえてくれる先人ももはやただの一人も無し
わからんがこれは俺が絶対に手離しちゃいけねぇもんだ!!オレが担いで届けるものだ!!
一人ずつ欠けていくことも解ってる 将棋からも人生からも でもな俺は覚えている好きなヤツも嫌いなヤツも 山ほどいたが間違いねえ 今の俺はその全部のカケラでできている
後の残ったものは年老いた身体と託された このおびただしい数のたすき だけ・・・
今日もまた火だるまになって存分に苦しんでやろうじゃないか
時が経てば焼け野っ原には嫌でもまたあっという間に草がはえる 一面の緑になる それを一緒に見るんだよ!!
精一杯頑張った人間が最後にたどり着く場所が焼野ヶ原なんかであってたまるものか!!
「さよならだけが人生だ」誰が言ったんだっけ せいせいしたいい言葉だ
「たすき」ってのは「期待」だ 何百何千とかけられたそれは 時に身動きさえとれぬ程重いものであったが 火だるまになる恐怖からも重く逃げ出せぬように縛りつけてくれていた
いったいもうどれくらいたつだろう 一緒に戦ってきた仲間もいつしか 一人消え 二人消え… 後に残ったものは年老いた身体と 託されたこのおびただしい数のたすきだけ… ああ… 重てぇなぁ
コイツはそうだ けやきの木だ ゆっくりとしか大きくなれねぇ代わりに雨風に耐え 硬くてでかい木に育つ
この「重さ」のおかげで ここまで逃げずに来れたとでも言えるのか・・・
さぁて行こうか 「勝つ事」もそして「負ける事」すらいつだって そうは簡単に決まっちゃくれないもんなんだ
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