五月七日小羽

わたしの力を対価にして、テレビや新聞やインターネットでママの事、悪く書いてる人たちをやめさせて欲しいの。ママがあの家でちゃんと暮らせるように

母さんは願えば叶うって言ってたけど、でも、ずっと三人で一緒に幸せじゃいられなかった

でも、こうやって住まわせてもらってて、色んな事も教えてもらってるのに、わたし…何も渡せてない

…わたし、ここに座った短い時間で、もう四回も「ありがとう」って言った。ずっと、そんな言葉言ってなかったのに

わたしに何をしても、それはわたしのことだからいい。けど、わたしの好きなひとに痛いことしたのは…許さない

じゃあ、またね、じゃなくて「ありがとう」。さっきわたしを心配してくれたって感じたから

この力があれば、子供のわたしでもママを守れるかもって思ってたけど、それは…無理だったから

わたしと母さんは話してないから。お互い喋ってるだけ

母さんがわたしに触らないのは、母さんが自分を、清浄（キレイ）なものじゃないと思ってるから？

幸せは、お金とかテレビに出るとかそういうのじゃなくて、ただ大好きなひとが幸せで 一緒にいてくれるだけでいいんだって…君尋くんに会ってね分かったの。