すまぬ全蔵、そなたらはその身を賭して私を護ってくれた.. 私が将軍でなくなっても..それでも ただの友人、徳川茂々を護ろうとしてくれた.. だからこそ、私は将軍であり続けなければならない.. 私のために、国のために散っていった命を無駄にしないためにも.. 私は将軍の戦いから逃げるワケにはいかない 私は 将軍 徳川茂々 この国を・・・ 友たちが生きるこの国を護る者だ
私はリーダー制を廃止するつもりはない だがリーダーが上に座していては 組織が高く積み上がる程 下の者の気持ちを見通せなくなる かといって横に並べば皆共倒れだ ならば私は自らを土台として組織を民を支えたい
鎖国が解かれあらゆる思想、あらゆる価値観が氾濫するこの時代に、最早人の心を一つの君主につなぎとめまとめていく事などできはしない… 指標を失えば人々もまた、我等と同じく時代に飲まれ自分を見失い、滅ぶ道をたどる事になろう… さればこそ、我等はもう一度取り戻さなければならない.. この混沌とした時代においても迷う事なき確固たる自分のあり方を… それぞれの侍を…