私は今迄の人生で人と言葉を交わす事はほとんどなかったけれど 言葉の代わりにたくさんの人と剣を交わしてきました 時には仲間と時には敵と 時には好敵手と言葉という殻のないむき出しの感情を剣にのせ互いにぶつけ合ってきましたZ 今になって思えばその戦場こそが私にとって幾千の言葉にも勝る語らいの場だったのかもしれませんZ だから私はもう戦場から逃げないと決めましたZ たとえこの剣で隊規違反を犯した仲間を斬る事になろうとも たとえこの剣で初めて友達になれそうだった者を斬る事になろうとも この鳴り響く剣撃一つ一つが私が彼等にかけられる唯一の言葉 沈黙の舞台 真選組三番隊隊長 斉藤終の言葉なのだから