人って幸せになる為にどれだけの努力が許されるのかな?不幸ってね、連鎖するものだと思うの。 一度はまったらなかなか抜け出せない。そこから抜け出すには、本当の本当に精一杯。 そこまでするのかってぐらい頑張って、やっとつかみ取れるモノなんじゃないかなって、レナは思うの。 でも、皆にもそれを受け入れて貰おうだなんて、甘えるつもりもないかな。 ―――――じゃあ始めるよ。竜宮レナ、一世一代の頑張り物語を!!
壊れたコップのカケラをどう未練がましく拾おうとしてもカケラはカケラ。一度砕けちゃったものはもう戻らないの。でもね、コップはひとつじゃない。壊れたコップは惜しいだろうけど、また探せばいいんだよ。でも、砕けたコップのカケラを見つめてうな垂れているうちは絶対に見つけられない
仲間の差しのべてくれた手を受け容れなかった。でもその時、顔も思い出せない誰かがこう言ったの。『本当に選びたかった世界はすぐそこにある。だけどお互いに手を伸ばし合わないとその世界には辿り着けないんだ』って!だから沙都子ちゃん。あなたも手を伸ばして!
嘘だよ。沙都子ちゃんは全然大丈夫じゃないよ。そのことをみんな知っているから沙都子ちゃんを助けようと頑張ってる。手を差しのべている。…私もね、昔「どうせ誰にも自分は救えない。自分が今していることが最善手だ」って思ってたから。