男ってなァお前ら若僧が思う程 年くっても賢くなりゃしねーよ バカはバカのままだ 幾つになったって一番大事な娘(おんな)の前じゃ ロクに目も見れねェ ロクに口もきけねェ 初心(うぶ)なガキになっちまうもんなのさ
俺達の仕事は現場が第一だ だが皮肉なもんで組織ってのは出来る奴から現場を離れていく 現場で事件を解決し功を得 出世した者から現場を離れ 人を取り仕切る側に回っていく そうしてお前たち名捜査官はかつて現場で流した汗の味を忘れ 代わりに権力という甘い汁の味を覚えていくワケだ なれの果てはてめーの保身しか頭にねェ 部下の尻も拭けない上官だ だが俺はお前達を腐らせる為に上にあげたんじゃねェ お前達が現場で培った知識・勘 それらを下の物に伝えていく事もまた組織には必要だ つまりおじさんが言いたいのは どんなに上に立ってもお前達がいた原点 「現場」の事を忘れるなという事だ
俺も身分なんざ忘れて、ただの将ちゃんの悪友としてこの戦に臨もう。 身分の貴賤なんざ関係ねェ、ただ同じく一人の将軍を愛した者として共に戦おう。 主君も家臣も関係ねェ、ただ一人の将軍(ダチこう)のために共に戦おう。 必ず帰ってこい、あの将軍の国で再び会おう。 頼んだぞダチ公ども
お家だ役職だ、奴等よりよっぽど侍らしい肩書きを持ってる俺達が、それらにがんじ絡めで侍らしい事を何一つできねェとは… 何も持たぬがゆえ侍より侍らしくあろうとする野良犬達… 侍であるがゆえ何もできねェ侍(オレ)達… どっちが本物の侍か解りゃしねェ