右代宮譲治

僕達の縁は君のその信じた心のお陰だね 想う力には魔法が宿るんだよ …だから　その魔法がきっと僕らを巡り合わせてくれた

恋は現世で叶えるから意味がある。 僕は死後に恋愛を成就させるための、悲しい心中なんて、断じて認めないね。 生きて、愛を貫く。何者にも負けない。

今日まで。立派に育ててもらって、本当に感謝してる。僕も子を持って親になったら。母さんみたいな親になるよ。子供のために、本当に戦える、世界で一番尊敬できる親にね。

魔法で死者が蘇るくらいだったら、 …世界中の人々が魔法を学ぶだろうね。 でも、現実にはそんなことはない。誰も学ばない。 …死者が魔法で蘇らないって、…知っているから。

紗音。君は家具なんかじゃない。家具だったとしても、世界でただひとつの、僕だけの家具。生涯、僕と寄り添って欲しい。僕には君が、永遠に必要だ。

君を生涯、愛することを誓う。……若い今だけじゃない。老いて、お墓に入るまでの全てを愛し、君を幸せにすることを誓うよ。

僕の中でも毎年会う度に美しく見違えていった君の存在はとても大きくなっていた… そして君にとっての僕も同じものだとしたれ… 今日ここに僕らがあることは必然の結果であって奇跡や魔法なんかじゃないのさ

人を愛するとは強さだ。……それを知ったから、僕は強くなれた。………”紗音、僕は君を愛している”。その言葉だけで、僕は何度でも立ち上がれるんだ。

…………ありがとう。…僕は、君がいたから、僕になれた。

うん、それは、とても幸せな家庭だよ。車と庭付きの家。そして飼い犬が一匹。庭には家庭菜園。子供たちが駆け回り、僕たちはバルコニーから微笑ましそうに見下ろすんだ。それが、僕たちの未来の日曜日の、当り前の光景だよ。