「生きる」とか「死ぬ」とか誰が「正義」で誰が「悪」だなんてどうでもいいッ!>ぼくにはどうだっていいんだ!ぼくはまだ「マイナス」なんだッ!「ゼロ」に向かって行きたいッ!>自分の「マイナス」を「ゼロ」に戻したいだけだッ!
少しずつ少しずつ、「宿命」がぼくを気づかないうちに取り囲んで ぐるぐると縛ってすぐに逃げられないように そして希望だけ一瞬だけ喜ばせておいて 最後の最後でボクを見捨てるんだ 誰も関心なんか払わない みんな見捨てる 観にさえも来ない
思い返せば旅の間はずっと「祈り」続けこの馬による大陸横断レースは「祈り」の旅でもあったのだ 明日の天気を「祈り」 朝起きたら目の前の大地に道があることを「祈る」 眠る場所と食料がある事を「祈り」たき火に火がつく事を「祈る」このあたりまえの事をくり返しながら友と馬の無事を「祈る」そして一つ一つの河を渡る