この卑怯者!私が、いつ助けてくださいなんて頼みましたか!あなたがナオフミ様の何を知っているんですか。ナオフミ様は、いつだって私にできないことはさせませんでした。私が怯えて嫌がった時だけ、戦うように呪いを使っただけです。ナオフミ様は武器をつかえないんです!なら、誰かが戦うしかないじゃないですか!ナオフミ様は私を守ってくださいます!疲れたら休ませてくださいます!あなたは病を患った、いつ死ぬかもわからない奴隷に手を差し伸べることができますか?ナオフミ様は、私が食べたいと思ったものを食べさせてくださいました。病で苦しむ私に、貴重な薬を分け与えてくださいました。あなたにそれができますか!
温泉に泊まれるのは嬉しいけど・・・フィーロったらナオフミ様にくっつきすぎ・・・本当は私だって・・・当温泉の由来と効能・・・なんで温泉に銀色のイノシシ?まあいっか。この温泉の効能は・・・恋愛成就!?この温泉に一緒に入った男女は・・・永遠に結ばれる!?!?じゃ、じゃあ、ナオフミ様と一緒に入ったのなら・・・だ、ダメですナオフミ様!キスなんかしたら子供ができちゃいます!ふぁっ!ナオフミ様!フィーロ、来るのが遅いと思ったらナオフミ様と一緒だなんて・・・はっ!ううぅ・・・はっはくしゅっ
全く相変わらず私を子供扱いするんですね。確かに私はまだ子供で頼りないし、すぐに泣いちゃうし、足手まといかもしれません。でも、どうか側にいさせてください。私には、ナオフミ様が必要です。・・・辛かったんですね。これからは、その辛さを私にも分けてください。
私は、この世界中の誰よりもナオフミ様を知っています。ナオフミ様の優しさを知っています。だから、世界中がナオフミ様を悪く言っても、私は違うって、何回でもナオフミ様はいい人なんだっていいます。私の命を救い、剣を与え、生きる意味を教えてくれたのはナオフミ様です。私はあなたの剣。例えどんな苦難があろうとも、あなたに付き従います。ナオフミ様が誰も信じられなくなっても、私は信じています。私を救ってくれたナオフミ様を、いえ、偉大なる、盾の勇者様を。