孤高であることは強い。繋がりを持たないということは守るべきものを持たないということだ。守るべきもの、それは言い換えれば弱点にほかならない。かのギリシャの英雄アキレスにも、最強の僧兵武蔵坊弁慶にも弱点があったからこそ敗れた。きっと彼らは弱点さえなければ歴史に勝利者として名を刻んだはずである。 したがって弱点のない、守るべきものを持たない、人との繋がりを持たない者こそは最強。 つまり、俺、最強ということである。
…なんとなくわかった気がする… …なぜ天才であるはずのオレが おまえにかなわないのか… 守りたいものがあるからだとおもっていた・・・ 守りたいという強い心が 得体の知れない力を生み出しているのだと・・・ たしかに それもあるかもしれないが それは今のオレも おなじことだ・・・ ・・・オレはオレの思いどおりにするために・・・楽しみのために・・・敵を殺すために・・・そしてプライドのために闘ってきた・・・ だが・・・あいつはちがう・・・勝つために戦うんじゃない ぜったい負けないために限界を極め続け闘うんだ・・・! だから 相手の命を絶つことに こだわりはしない・・・ ・・・あいつはついに このオレを殺しは しなかった ・・・まるで今のオレが ほんのすこしだけ人の心を持つようになるのがわかっていたかのように・・・ ・・・アタマにくるぜ・・・! 闘いが大好きでやさしいサイヤ人なんてよ・・・!! がんばれカカロット・・・ おまえがナンバー1だ!!
才能ってやつはさ、無自覚に、周囲にいる人間を巻き込んで、ぼろぼろにしていくんだよ。 近くにいればいるほど、ずたずたに引き裂かれちまうんだ。 凡人には到底たどり着けない高見に生きる連中ってのがいる。 俺たちには見えもしない、雲の上の世界。