残ったラムネはノートの切れ端に包んでカバンに入れた ひなちゃんとモモちゃんにあげたら喜ぶかもしれないと思ったから 会いに行こう あの橋を渡って ―そしてラムネの作り方を 部活の話を 野口先輩の話を 先生の話を ―聞いてもらいたいと思ったんだ
帰り道先生は「教師の意地だ」と言って肉まんをおごってくれた そして背中をたたかれた 「必要とされたい」「だから強くなりたい」それのどこが不純なんだ?と お前はお前に出来る事を まずいっこいっこやるしかないんだよ と 深く息をして一歩一歩行くんだよ ―と