【ドラえもん】のび太と宇宙ターザンの関係に学ぶ”ほんとのファン”の姿勢 【名言】

とも

いきなりですが皆さん!

「みんな不人情だ。ほんとのファンなら落ちめのときにこそおうえんしなくちゃ。」

というセリフはご存知でしょうか?

これは宇宙ターザンという回で発言されたのび太のセリフです。そして近年、この名言の画像を引用してファンのあるべき姿を説くという状況はTwiterなどで良く見られます。

とも

しかし、ドラオタクである私に言わせると、実はのび太がファンのあるべき姿勢を説いたシーンはここではないのです。

この発言が引用される時、あまりに分かりやすい名言であるためか、たまに間違った文脈で引用されてしまっています。

正しい文脈とは?ズバリ言いましょう!

これは文脈的には「みんなは不人情だけど僕は本当のファンだから応援するぞ!」という意気込みのセリフであって、「本当のファンなら落ち目の時にこそ応援する義務がある」という話ではないです。

というのも、もしこれを意気込みではなく義務感だと捉えてしまうと直後のセリフが少々変なことになってしまいます。

直後のセリフは

ですが、「絶対見捨てない」とまで言っちゃうこのセリフ、とても義務感の心理で出てくる発言だとは思えません。

ただでさえ宿題の義務すらすっぽかすのび太が義務感で行動を起こせるはずがありません。彼を突き動かしているのは情熱なのです。

そして後日、ドラえもんのおかげでのび太の意気込みと情熱は叶い宇宙ターザンは人気を盛り返しました。ここです!その時の、のび太のセリフこそがファンのあり方を説いたセリフなんです。

のび太を通じて藤子・F・不二夫氏が伝えようとしたのは

本当のファンとは不人情なにわかがやってきて好きになるのも受け入れる人だ

そういう想いだと思います。

ところでなぜ藤子・F・不二夫氏がこのような想いを込めるにいたったのでしょうか?

宇宙ターザンが小学5年生に掲載されたのは1978年の8月のこと、これは1度失敗したドラえもんの再アニメ化の話が客層を見直しつつ進行していた時期と偶然にも一致するのです。

作風が変わる2期でファンが増えた時には、落ち目の時からのファンも一緒に喜んで欲しいとか、そういった思いが込められた回だったのではないでしょうか。

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